2種類の犬のしつけ方法!強制トレーニングとモチベーショントレーニングの違いは?
犬のしつけをお願いする時に
皆さんなら何を基準に選びますか?
人柄、値段、相性、実力など…
色々な部分を見て選ばれるかと思います。
他にもトレーニング方法でも確認される方が
いらっしゃるのではないかと思います。
もちろんたくさんトレーナーはいるので
トレーナーによっても犬のトレーニング方法が違ってきます。
今回は強制トレーニングとモチベーショントレーニングについて
ご紹介していきます。
強制トレーニングとは?
犬を強制的にコントロールして行うトレーニングです。
昔ながらのしつけ方法で、
リードを引っ張る、叱る、時には体罰を加える…
といった内容です。
メリット
・即効性がある
デメリット
・犬も人もストレスがかかる
・指導する人がいないと言うことを聞かない場合がある
・ストレスのはけ口として攻撃的になりやすい
強制トレーニングの例
仕事をするのが遅くて定時に終わらないAさん。
それを見ていた上司が
「おい!いつまでやっているんだ!早くしろ!」
とAさんを怒鳴りにきます。
それを聞いたAさんは怖くなり必死に仕事をこなします。
しかしそれでも完璧には終わりません。
するとまたもや上司が
「いい加減にしろ!定時に終わらないと出てってもらうからな!」
とまた怒鳴りにきます。
Aさんは
「早く終わらないと上司が怒鳴りに来るしここから出されることになる…」
と上司に怒鳴られたくないがために急いで仕事をこなします。
数日後、なんとか定時に帰れるようになりましたが
Aさんはストレスのはけ口として、
他の社員に八つ当たりをしたり、暴飲暴食をしたり
違う悩みが出来てしまいました。
また、上司がいない時には怒鳴られる恐怖心がないので
定時を過ぎても仕事をするようになりました。
このように怒鳴る対象の人の前では
怒られたくないから言うことを聞きますが、
その人がいなくなれば吠えたり噛んだりする可能性があります。
また、行動を制限されることによってストレスがかかります。
すると、些細なことで攻撃的になりやすくなったり
興奮度が高くなったり、他の悩みが出てくることもあります。
モチベーショントレーニングとは?
犬にストレスがかかりにくいように
オヤツやおもちゃ、褒め言葉などを使って行う
トレーニング方法です。
メリット
・犬も人もストレスがかかりにくい
・楽しんでトレーニングが出来る
・飼い主も取り組みやすい
デメリット
・時間がかかる
モチベーショントレーニングの例
仕事がなかなか終わらないAさん。
それを見ていた上司が
「仕事の様子はどう?上手く出来てる?」
と声を掛けます。
Aさん「なかなか終わらなくて…」
上司「そうか…でもこの前の提案よかったぞ!」
Aさん「本当ですか?ありがとうございます!」
Aさん(この前の提案のこと褒められた!もっと頑張ろう!)
後日…
Aさん(今日は昨日よりも10分早く終わることが出来た!)
上司「Aさん!今日は早く終われてるじゃん!頑張ったね!」
Aさん「ありがとうございます!(嬉しい!もっと頑張ろう!)」
さらに後日…
Aさん(定時に終わったー!)
上司「Aさん凄いじゃないか!頑張ったね!」
Aさん「ありがとうございます!(やったー!褒められた!)」
この後も定時に終われる日もあればなかなか終わらない日もありますが
少しずつ定時に終われる日が増えてきました。
Aさんはストレスがほとんどかかることなく、
目標としている「定時に終わる」ことをこなしていくことができました。
モチベーショントレーニングは時間がかかります。
ですが犬だけでなく人にもストレスがかからないですし、
何よりもお互いが楽しんで取り組むことが出来ます。
いかがでしたでしょうか?
少し強制トレーニングのデメリットが多いですが、
必要な場合もあります。
例えば、犬OKのマンションに住んでいるのですが
あまりにも吠える行動が多くて
1週間以内に静かにさせないと家から出てってもらうと言われてしまったら
強制トレーニングで行動を変えなければいけません。
他にも犬によっては強制トレーニングの方が合っていることもあります。
このように使う場面や犬によって方法を変えるというのも必要となってきます。
トレーナーによって方法は様々ですが、
選ぶ基準として覚えておくのもいいかなと思います♪