犬の「待て」の教え方と3つの活用方法をご紹介します!
犬が人間社会で生活するうえで
様々なシーンで待つことが必要になってくるかと思います。
そんなシーンに対応するために、
是非覚えていただきたいのが「マテ」です。
ですがマテは意外と難しく感じたり、
実際に出来ない犬や飼い主様も多いのではないでしょうか?
・全然待ってくれない
・最初は待ってくれるけど、しばらくすると動いてしまう
・マテを覚えるとどんなメリットがあるの?
今回はマテのトレーニング方法をお伝えします。
※マテをさせるときは、おすわりかフセの状態で行います。
まだ出来ていない犬はこちらからご覧ください。
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マテのトレーニング方法
おすわりまたはフセをさせた状態でマテを教えていきます。
どちらとも同じ方法で教えていきます。
今回はおすわりをした状態でマテのトレーニングをしていきます。
【ステップ1】
おすわりをさせます。
この時に手の平を犬の方に向ける動きをすると
犬が覚えやすいかと思います。
まずは待つ時間を延ばしていきます。
その状態で1秒でも待てたら
「よし!」
と解放の声をかけ、おやつをあげて褒めます。
この時間を徐々に延ばしていきましょう。
ただし、
1秒→3秒→→5秒…
といったように秒数を増やしていくと
「3秒待ったから次はもうちょっと長いのか…」
と犬が集中しづらくなってしまうので
4秒→2秒→6秒…
のようなランダムに延ばしていった方が
「いつおやつがもらえるのかな?ちゃんと飼い主の方を見ておこう!」
といったように集中しやすくなるので
ランダムに時間を延ばしていきましょう。
【ステップ2】
次は待てる距離を延ばしていきます。
手の平を犬の方に向け、1歩下がってすぐ戻り
解放の言葉かけておやつをあげます。
この距離も
3歩→1歩→5歩…
といったようにランダムで延ばしていきます。
離れた後に犬のもとに戻ってあげることで
飼い主はちゃんと自分(犬)のもとに戻ってくる
という安心感と
飼い主が戻ってくるまで待つ
ということを覚えていってくれます。
【ステップ3】
時間と距離を延ばしていきます。
手の平を犬に向け、犬が待てる時間と距離を組み合わせて
行っていきます。
初めから10m離れて30秒待つ!
ということは難しいかと思うので
3歩下がって1秒→1歩下がって5秒…など
犬の様子を見て待てる時間、距離を組み合わせていきましょう。
【ステップ4】
「マテ」の言葉を付けます。
マテと言った後に手のひらを犬に向けて待たせます。
距離、時間を自由に組み合わせて練習してもいいですし、
少し難易度を上げて
犬の周りを左右一周回る
足音を鳴らす
犬の周りを走る
などの刺激を加えて練習するとさらに効果的な練習になります。
最終的にはマテの言葉だけで待てるように
練習していきましょう。
マテのメリット
ではマテをすることでどんなメリットがあるか
考えてみましょう。
拾い食いを防止できる
お散歩中には地面に色々と落ちていることがあります。
タバコや紙くず、ガラスの破片も落ちているかもしれません。
犬が食べる前にマテということで
拾い食いを阻止することが出来ます。
飛び出しを阻止できる
玄関を開けると急に飛び出してしまうと
事故につながる可能性があります。
玄関を出る前に一度マテをさせることで
興奮度を抑えることが出来ますし、
事故を事前に防ぐことも出来ます。
しばらく待っていて欲しい時
おすわりは立ち話やお散歩時の排泄の処理で
短時間待っていて欲しい時
フセはドッグカフェなどの
長時間待っていて欲しい時
に有効的です。
上手に使い分けていきましょう。
いかがでしょうか?
マテを覚えるのは少し時間がかかるかもしれませんが、
根気よく練習すると犬も理解してくれますよ♪
もし
「1歩下がるだけでも動いてしまう…」
という犬がいたら、
体の重心を少し後ろに下げて、すぐに戻る…
といった感じで1歩下がらずに行ってみてください。
これが出来たら次は片足だけ下がって戻る…
といったように少しずつ段階を踏んでいって
犬に成功体験をさせてあげましょう。
焦らずゆっくりとトレーニングをしていきましょうね♪