ブラシを持っただけで逃げてしまう…犬が苦手とするブラッシングを克服してみませんか?
ブラッシングは犬を飼うとどうしても必要となってきます。
ですが誤った方法で行うと苦手なイメージがついてしまい
・ブラシを見ると逃げてしまう
・嫌がるから上手に出来ない
といった悩みが出てくるかと思います。
また
・トリミング中に嫌がっていないか心配
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
そんな飼い主様の為に今回は
ブラッシングが苦手な犬の克服方法をお伝えします。
ブラッシングに慣れさせるトレーニング方法
【ステップ1】
ブラシを見るだけで逃げてしまう犬の場合、
どの位置にブラシがあれば逃げてしまうのか確認をしましょう。
犬の目の前
犬から10cm離れたところ
犬から1m離れたところ
など、様々なところに置いて犬の反応を確かめます。
例えば犬の目の前にブラシを置くと逃げるけれど、
50cm離れていたら逃げない…という場合は、
犬からブラシを50cm離した状態で
地面におやつを置き、食べさせます。
徐々におやつをブラシに近づけて、
最終的にはブラシの横におやつを置いた状態でも
食べられるようにしていき、
「ブラシは怖くないもの」と教えていきます。
【ステップ2】
今度は人がブラシを持った状態でおやつをあげます。
地面に置いたブラシを握り、おやつをあげる。
↓
ブラシを少し浮かせておやつをあげる。
↓
ブラシを犬に近づけておやつをあげる。
といったように犬が怖がらないように気を付けて
行っていきます。
【ステップ3】
犬の身体にブラシを当ててすぐ離し、おやつをあげます。
このブラシを当てる時間を長くしていきます。
ブラシを当てても抵抗がなくなってきたら
今度はブラシを毛並みに沿って動かしていきます。
ブラッシングをしている間は声掛けをしてあげたり
犬に不安や恐怖を与えないように
フォローをしてあげましょう。
ポイント
ブラシの恐怖心が高い場合
「ブラシを見せておやつ」
「ブラシをかけた後におやつ」
をしようとしても嫌がって出来ない場合は
おやつを食べさせながらやってみましょう。
慣れてきたらブラシの後におやつをあげて
「ブラシが近くにあるといいことがある」
「ブラシをかけた後にはいいことがある」
と言ったように行動を変えていきます。
苦手意識が高い部分
耳、足先、尾、口周り、顔は
犬が苦手な部分です。
ステップにそって行っていきますが、
あまりにも嫌がってしまう場合は
手で触るところから始めていきましょう。
また、顔(特に目元)はスリッカーブラシですると危険なので
コームでといてあげましょう。
引っ張り過ぎないこと
毛が絡まっているからといって引っ張り過ぎると
犬は痛い思いをしてしまい、
せっかく慣れたのにまた苦手になってしまいます。
根元からといてあげたり、鋏で切ってあげたり、
あまりにも酷い場合はトリミングサロンに出しましょう。
よくある質問
どのくらいの頻度でしたらいいの?
理想は毎日ですが、仕事や家事などで難しい方も
いらっしゃるかと思いますので
週一回行うことをオススメします。
ですが、服を着せたりたくさん遊んだりした後は
毛玉ができやすかったり、
換毛期は抜け毛が多くなったりするので、
そういった場合はなるべくブラッシングをしてあげましょう。
1回のブラッシングの時間は?
10分前後を目安に行います。
ですが慣れている子やブラッシングが好きな子に限りますので
苦手な子は短い時間でも問題ありません。
毛を全部刈ると抜け毛は減るの?
毛を刈ったとしても毛は抜けます。
長い毛がなくなるので見た目は抜けてなさそうに見えますが
実際は短いチクチクとした毛が落ちているかと思います。
また、長毛犬を全身ツルツルにしてしまうと
直接熱が当たるので熱中症になりやすい
バリカンによる被毛の変化
虫に刺される危険性が高まる
といったデメリットがあります。
ブラッシングの手間ははぶけるかもしれませんが、
デメリットがあるということも覚えておきましょう。
いかがでしょうか?
苦手なブラッシングを無理矢理行うと
より一層苦手意識が強まってしまい、
噛みつく行動が出てくる可能性も出てきます。
そうなる前に少しずつ克服していきましょう!
ちなみにブラッシングをする理由ってご存知でしょうか?
実はブラッシングをする必要性ってこんなにもあったんです!
犬にブラッシングをする必要性って何?犬種別のブラッシング方法と合わせてご紹介します!