犬がリードを引っ張るけど苦しくないの？リードの引っ張りによって起こる問題とは？

リードを引っ張りながら散歩をする犬を

見たことはありませんか？

 

またはご自宅で飼っている犬が

引っ張りながら散歩をしてはいないでしょうか？

 

 

犬が散歩で引っ張る理由として

・犬が主導権を握っているから

・主従関係が崩れてしまい、犬がリーダーだと勘違いしているから

といったような内容を聞くかもしれません。

 

ですが、犬の行動をよく観察してみると

犬がリードを引っ張る理由はもっと他にあるんです！

 

今回は犬の引っ張りについてお伝えしていきます。

 

 

 

 

なぜ引っ張るの？

 

そもそもなぜ引っ張るのでしょうか？

犬の行動から考えていきましょう。

 

 

歩く方向に魅力的なものがあるから

 

大好きな犬や人、お気に入りの場所や公園など

犬にとって魅力的なものがあると

「早くそっちに行きたい！」

という欲求が優先されて引っ張りが起こります。

 

 

また、道路に落ちているものが気になる時にも

引っ張りが起こります。

 

 

恐怖や不安によってその場から離れたいから

 

工事現場や人が大勢いるスーパーなど

犬にとって恐怖や不安を感じる場所がある時に

早くその場から逃れたいという心理状態から

引っ張りが起こることもあります。

 

 

 

引っ張りのサイクル

 

引っ張りが起きているとき、

犬と人との間では抵抗反応という力が働いています。

 

抵抗反応とは…

加えられた力と逆方向に同等の力が働くことを言います。

 

一度体験をしてみましょう。

２人１組になります。

「バランスをとってください」

と相手に伝え、相手の肩を後ろに引きます。

 

すると相手はバランスを保とうと前に重心をかけます。

これが抵抗反応です。

 

 

犬は前に行きたい

↓

人は前に行かせないように後ろに引っ張る

↓

犬は後ろに引っ張られたのでバランスを保とうと

さらに前に引っ張るようになる

 

といったサイクルになっているのです。

 

 

 

 

犬は首が閉まっても苦しくないの？

 

もちろん苦しいです。

でも犬はなぜ苦しいのかがわかりません。

 

また、リードが張ると行きたいという衝動を抑制されることになるので

興奮度が増して攻撃的になりやすくなります。

 

主な行動は

吠える、唸る、突進するなどといった行動が見られます。

 

 

これが進行していくと、首輪やリードがついているだけで

このような行動が出てくる犬もいます。

 

 

 

引っ張りを防ぐためには？

 

引っ張りについてお話したところで

肝心の引っ張りを防ぐ方法を考えていきましょう。

 

道具を変える

 

首輪をしている犬はハーネスに変えましょう。

ハーネスとは胴輪のことです。

 

 

首輪だと首にのみ負担がかかることになりますが、

ハーネスは体全体に力が分散され、

首が閉まる苦しさを和らげることが出来ます。

 

 

環境に慣れさせる

 

特定の音や場所が苦手でその場から逃げたくて

引っ張りが起きている場合は、

苦手な場所に慣れさせましょう。

 

まずは犬の恐怖心が出ないところからスタートします。

そこで名前を呼び、こちらを見たらおやつをあげます。

 

この距離を徐々に縮めていって慣れさせます。

音を録音できるようであれば、

自宅でもトレーニングを行っていきましょう。

 

 

 

トレーニングを行う

 

犬の引っ張りに必要なトレーニングは

犬と目を合わせるアイコンタクトと

犬が人の横について歩くヒールウォークです。

 

 

例えば拾い食いをする犬の場合、

道路に落ちているものに意識が行く前、夢中になる前に

アイコンタクトを取れば飼い主に意識が向くので

拾い食いを阻止することが出来ます。

 

 

特にヒールウォークを練習することによって

リードをゆるませながら歩くことが出来るので

是非覚えていただきたい内容です。

 

次回はヒールウォークのトレーニングをお伝えしますので

是非ご覧になってくださいね♪