犬が肥満になると起こり得る2つのリスクをお伝えします。
犬は本能的に
「ご飯は出された分だけ食べる」
という行動をします。
あなたの愛犬がなぜこのような行動をするかご存知でしょうか?
理由は犬の先祖が狩りをしていた時代に
いつ獲物を捕まえられるかわからないので
今のうちにたくさん食べておこう…
という本能から来ているからなのです。
現在は獲物を捕まえる習慣がなくなってしまったので
時間が来たらご飯が食べられます。
ですが本能は残ったままなので量が多くても
「出された分だけ食べる」
ことが出来るのです。
これを繰り返すと犬は一体どうなるのでしょうか?
私たち人間と同じように肥満になるかと思います。
さらにオヤツをあげる習慣が多かったり
つい人間の食べ物をあげてしまったりしていると
肥満になるスピードが上がっていきます。
ですが
・なかなか愛犬のダイエットが出来ない
・ダイエットのきっかけが見つからない
・ダイエットをしようと思っても続かない
などの悩みを抱えている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
何故そのような悩みを持つのか…
それは
肥満のリスクを理解していないからです!
今回は犬が肥満になるとどうなってしまうのか…をご説明していきます。
1.筋肉や関節に負担がかかる
2.呼吸器の負担が増える
変形性関節症に繋がる場合がある
体を支えるためには筋肉や関節が大切になってきます。
筋肉や関節はピラミッドの一番下の土台のような役割をしています。
ですがピラミッドの頂点が重くなってしまったらどうなるのでしょうか?
土台は頂点に合わせて作っているので
バランスを保てなくなってしまい崩れてしまうかと思います。
もし犬が肥満になってしまったら
少なからず筋肉や関節に負担がかかります。
その負担がかかり過ぎてしまうと
変形性関節症という病気にかかりやすくなります。
動作時に痛みを伴う関節性疾患です。
足を引きずり始める、起き上がる動作が遅くなる、関節部分に熱を持つなど
といった症状が現れるようになります。
変形性関節症にかかると、完治することはないと言われています。
変形性関節症になってしまったら
運動で体重管理をし関節の負担を減らす、鎮痛剤を使って関節の炎症を抑える
などの処置を施すことになります。
気管虚脱を引き起こす可能性がある
肥満になると全身に脂肪が付くようになります。
その脂肪は首周りにも付きます。
首回りに脂肪が多く付くと呼吸器の負担が増えて
気管虚脱を引き起こす可能性があります。
空気をのどから肺へ起こりこむ気管が扁桃腺によって圧迫され、呼吸困難が起きる病気のことです。
症状が軽ければ、乾いた咳をする程度です。
重症化すると、呼吸困難やチアノーゼを引き起こし酸欠で失神してしまう可能性があります。
小型犬がなりやすいですが肥満によって引き起こすこともあります。
たまに犬が
「グーグー」といった鳴き声とはまた違う声を出すことがあります。
頻繁に起こさなければ問題はありませんが、
回数が増えてきたり苦しそうな様子が見られるようになったら
一度病院で診てもらった方がいいかと思います。
いかがでしたでしょうか?
もちろん犬と人間では体格が違いますので
犬が1キロ太ったのと人間が1キロ太ったのとでは
意味が大きく変わってきます。
例えば4キロの犬が100g増えることは
50kgの人間が約1.25kg増えることと同じになります。
この換算方法は
犬の増減体重(kg)÷犬の体重(kg)×人間の体重(kg)
です。
犬の体重管理の意識を高めるためにも押さえておきましょう。
また体系の確認や体重管理の対策等はこちらの記事をご覧ください。
犬が太る理由と解消法を紹介!少しの工夫がダイエットに繋がります!