犬を叱ってばかりいたら嫌われてしまいました。もう信頼関係を取り戻せないのでしょうか?
先日知り合いからこのようなお悩みをいただきました。
3歳になるパグを飼っていらっしゃるAさん。
Aさんには2人のお子様がいらっしゃいます。
しつけはAさんがいつもされていて、
お子様は可愛がるだけでした。
いけないことをしたらAさんはいつも叱っていて、
お子様に何かいたずらをしても
代わりにAさんが叱っていたそうです。
いつも家から帰ってくるとお出迎えをしてくれたのですが、
ある日を境に来なくなってしまいました。
さらに、家にいるときも近寄ってきてくれなくなり、
Aさんに対してよそよそしい態度を取るように。
もう一度信頼関係を築くことはできますか?
とお悩みをいただきましたので早速お答えしていきます。
どのように叱っていたのか?
「叱る」といっても様々です。
声で叱る、叩いて叱る、大きな音を出して叱るなど
方法はいくらでもあります。
もし手や物で叩いて叱っていたら、
恐怖心が大きく出る可能性があります。
自分を守ろうと噛みつきにくるかもしれません。
さらに被害が大きくなると
「人間」そのものが恐怖対象になり、
Aさん以外の人を攻撃する可能性だってあります。
そういった場合は他のパターンよりも時間がかかるでしょう。
叱っちゃいけないの?
これは人それぞれかと思います。
100%何が何でも叱ってはいけないとは思いません。
ただ、手で叩いたり、棒で叩いたり
犬に危害を加える行為は先ほどもお伝えした通り
恐怖心から攻撃する可能性もあります。
叱る場合は必ずフォローを入れてあげましょう。
「ダメ!」と言った後に犬が行動を止めたらすぐに
「おりこう!」や「いい子!」と声をかけ
ご褒美をあげましょう。
私たちも怒られてばかりだと嫌な気持ちになるように
犬も嫌な気持ちになります。
ましてや大好きな飼い主に叱られたら
悲しい気持ちでいっぱいになります。
叱る時は犬の気持ちを一旦考えたうえで行いましょう。
信頼関係を取り戻すためには?
無理に近づかないようにします。
こちらから距離を詰めてしまうと、
「また叱られる」と逃げてしまうことがあります。
まずは向こうから来てくれるまで待ちましょう。
もし来なかったら手のひらにおやつを乗せてあげたり、
自分の近くにおやつを置いてあげたりしてみましょう。
他にも、毎日ご飯をあげる人が決まっているのなら、
信頼関係を取り戻すまで代わってもらい、
ご飯を持ってきてくれる人=危害を加えない人
と教えるのも1つの方法です。
また、他の家族にも協力をしてもらいましょう。
今回のケースであればお子様に協力してもらいます。
パグとお子様が遊んでいる楽しい気持ちの中に
Aさんも入ることで、
Aさんといると楽しい気持ちになる♪
と思ってくれることもあります。
楽しい気持ちまでに行かなくても、
少しは良い印象を与えることが出来るかと思います。
以上がお悩みに対しての解答になります。
今回の場合、もしも声で叱っていたのなら、
少しびっくりしてしまったのかもしれませんね。
また、犬は人の気持ちに敏感です。
自分の気持ちをコントロールするのは難しいですが、
「大丈夫だよ、安心してね」
と思うだけでも変わってきます。
穏やかな気持ちで接してみてくださいね。